前田日記(写真集)
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江戸しぐさ
今年は、東京に限らず全国的に雨が多い。

春になると雨が多くなるのは普通なのだが、
今年は、2月から雨が降り続くことが多かった。

私は雨が降りそうな天気でも傘を持ち歩こうとしない。
億劫なだけなのだが・・・
そのため、都度購入することが多く、
自宅の傘立ては、ぎっしりと詰まっている。

雨が多い曜日は金曜日、少ない曜日は水曜日という統計結果がでているが、
今日は快晴である。
真夏日になるかもしれない。


ところで、
最近、雨の日によく気付くことがある。
それは、
すれ違う相手が傘を外側に傾けて、
こちらが濡れないようにしくれる。
傘同士が、ぶつからないという配慮もあると思うのだが、
私も、いつ頃からか覚えていないが自然にそうしている。

昨日は、すれ違った全ての人が傘を傾けてくれた。
江戸しぐさ用語では、これを“傘かしげ”というのだが、
なんとなく気持ちがいいすれ違い方である。
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[イラスト 伊藤美樹]

“江戸しぐさ”とは、
江戸商人の築き上げた行動哲学で、
良き商人として、いかに生きるべきかという商人道だ。
また、人間関係を円滑にするための人づきあいや共生の知恵でもあった。

”しぐさ”は、“仕草”ではなく“思草”と表記する。

江戸人の知恵を今に生かそうという観点から
教育界などで注目され始めており、
小中学校の道徳の時間にも取りあげられている。

その他、江戸しぐさの代表的なものは、

■肩引き
・・・道を歩いて、人とすれ違うとき左肩を路肩に寄せて歩くこと。

■時泥棒
・・・断りなく相手を訪問し、または、
約束の時間に遅れるなどで相手の時間を奪うのは重い罪にあたるということ。

■うかつあやまり
・・・たとえば相手に自分の足が踏まれたときに、
「すみません、こちらがうかつでした」と自分が謝ることで、
その場の雰囲気をよく保つこと。

■七三の道
・・・道のど真ん中を歩くのではなく、自分が歩くのは道の3割にして、
残りの7割は他の人のためにあけておくこと。

■喫煙しぐさ
・・・野暮な「喫煙禁止」などと張り紙がなくとも、
非喫煙者が同席する場では喫煙をしない。
灰皿も無い所で喫煙をしない。

■逆らいしぐさ
・・・「しかし」、「でも」と文句を並べ立てて逆らうことをしない。
年長者からの配慮ある言葉に従うことが、人間の成長にもつながる。

■こぶし腰浮かせ
・・・乗合船などで、後から来る人のために、
こぶし一つ分腰を浮かせて席を作ること。

なるほど!
思いやりの心がもてるし、豊かな人間関係が保てる。
そして、その時の表情にも優しさを感じられる。


“しぐさ“ではないが、
「ありがとう」と言われたとき、人は最も人間らしい表情になるという。

“ありがとう”は、有り難いから転じた言葉で、「有り」が「難し」

即ち、

“有ることがむつかしい”

“あることがない”

“滅多にない”

“貴重だ”

だから、大事にして感謝する!
というのが語源のようだ。
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[癒しの泉 楽山の書 より]

やはり、“感謝”という気持ちが人を成長させると共に
人間には、なくてはならない根底にあるものだと思う。


この日記を御覧頂いている方々へ

『ありがとうございます』

・・・前田隆

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by maeda_takashi | 2010-05-21 06:06 | 【前田日記】