2002年 02月 01日
中学生時代
[中学生時代]
『痛くても走っとけ!』 今まで体を痛めたことがなかった私は、 初めて絶えられない腰痛を経験し、 練習に行っても何もできない自分が嫌になっていた。 野球から気持ちは離れ、めでたく不良の仲間入り! 好きなときに野球に行き、気が向かなかったら遊びに行っていた。 小学校で対戦したライバル達が 元気に野球をしている姿を見ることが悔しかったのだ。 この甘い気持ちを振り払ってくれたのは 父親でも母親でもなく三才年上の姉だった。 姉は自宅から自転車で40分かかる高校で ソフトボールの投手をしていた。 中学校時代から有名で九州各地の高校から誘いがあった。 その姉が夜10時頃帰宅し食事を摂る前に シャドーピッチングをしていた。 目標は先輩を追い越し一年生からエースをとることだった。 意外にライバルは同級生にいたらしく、 今の自分は彼女より劣っていると感じたそうだ。 そんな姉が 『タカシ!毎日遊んでばかりいて何してんの! 野球しないならグローブ貰うよ!痛くても何かできるでしょ!』 その時は「うるせー!」と言葉を返したが、 日に日に情けなくなってきた。 のちに姉は二年生からエースとして投げぬいた。 そんな姉に影響を受け痛くても走る事を始めたが、 なかなか治らない。針治療、整骨院などに通ったが それほど良くはならず「痛てー」が口癖になっていたとき 父親から一喝『うるせーぞ、こらー!痛てーと言っても治らねーん だから、黙れ!痛くても走っとけ!』 体を痛めたこの時期にいろんなことを考えさせられた。 親、学校、友達、野球。 三年間を振り返ると走ること振ること腹背筋は 誰にも負けないくらい練習をしたと思う。 いつの間にか痛みも消え 気持ちと技術と体力が身についた三年間だった。 入学当時153cmだった身長が178cmになっていた。 私立高校からの誘いを断わり自宅から一番近い 公立高校に進学した。
by maeda_takashi
| 2002-02-01 01:57
| 【自己紹介】
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