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前田日記(写真集)
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高校生時代
[高校生時代]

『好きにしなさい!』

高校に入学し、すぐには野球部に入部しなかった。

それは迷いがあったからだ。

友達や先輩から「入部はいつ?」「入部しないの?」

「早く入ろうよ」と何度も誘われた。

しかし本当は嫌だったのだ。野球は好きなのに

野球があるから嫌になることがあった。

それは父親の存在だった。

父親からの一方的強制説教(笑)に耐えることは

アントニオ猪木にしか出来ないほどのものだった。

私が帰宅し食事と同時に父親との会話が始まる。

議題は三項目で1.野球 2.勉強 3.友達である。

この三項目は完全に毎日行われた。

1.の野球は『今日の練習での目的は何だったのか?

その目的に対しどのように試したのか?

そして結果はどうだったか?』

2.の勉強は『今日の授業のなかで覚えているものを説明しろ!』

3.の友達は『どんなことでもいいから友達との会話、出来事を話せ!』

これが毎日2時間から3時間続くのだ。堪ったもんではない。

中学時代はこれとの戦いでもあった。

野球を辞めればなくなるのでは!?・・・と思っていた。しかし、

そうはいってもやっぱり野球が好きなのか入部を決定した。

練習中は水が飲めず汚い水をすくって飲んでいたことや

一日中バッティングで手の平が血だらけになったこと、

真夏のベースランニング100塁打、

腹筋背筋、腕立て、スクワット。

練習終了時のミーティング中、

蚊に刺されても動いてはいけなかったことをよく覚えている。

運良く一年生からレギュラーとなり、良い仲間達だったこともあり

お互い競い合い進学校ながら強いチームになっていった。

全員で甲子園を目指したがもう一歩届かなかった。

私の夢はプロ野球選手ではなく体育教師になることだった。

そんな中、2年生の夏が終わり、

いよいよ天下の三年生!というときに

学校での問題もあり退部を決断した。

父親には「成績も落ちてきたことだし勉強に専念するから、

筑波大学にいかせてくれ」と頼んだ。

父親は何もい言わず『好きにしろ!』と言った。

そして勉強に励んだ・・・と云いたいところだが、

ほとんど身が入らない毎日を過ごしていた。


それから一年二ヶ月経ったある日、プロ野球!・・・?

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by maeda_takashi | 2002-02-01 01:56 | 【自己紹介】