前田日記(写真集)
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忘れ物の本
“監督と甲子園3”(著:藤井利香)という本を読んだ。
この本はリョウ父様が忘れていった本だ。

帝京高校の前田三夫監督や樹徳高校の蒲原弘幸元監督など、
首尾一貫といえる指導に定評がある監督ばかりだ。
第1巻では、中村順司監督、上甲正典監督、森士監督、栽監督。
第2巻では、渡辺元智監督、野呂雅之監督、和泉実監督などが
掲載されている。

その中で、社会人野球でチームメイトだった森川さんのことが
書かれてあった。
高校野球ファンならば周知のとおり
”星稜高校”対“箕島高校”の延長18回の死闘である。

その試合は、投手戦のまま1対1で延長戦へともつれ込んだ。
12回裏、1点をリードされた箕島高校は2アウトランナーなし。
ここで次打者の嶋田選手は、入りかけた打席からベンチに戻り
「ホームラン、狙ってもいいですか!」と監督に聞いた。
この時点で負けを覚悟していた監督は、この言葉で、ハッと我に返り
「よーし、狙ったれ!」と言った。
見事、打球はレフトラッキーゾーンへ飛びこみ
試合を再び振り出しに戻した。

14回裏、今度は箕島高校がサヨナラのチャンスを迎える。
しかし、サードランナーの森川さんが隠し球にあってしまい、
チャンスは一瞬で消えてしまった。

16回表、再び星稜高校が1点を勝ち越した。
そして、
16回裏、箕島高校の攻撃も、あとひとりなった。
打席に入ったのは先の森川さんだ。

隠し球のお返しとばかりに初球から思い切って振っていったが
一塁フェンス際へのファウルフライ。
誰もが万事休す。と思った。
が、星稜高校の一塁手が転んで、ボールを捕り損ねてしまった。
そして4球目、森川さんは再びの奇跡を呼び込む左中間スタンドへの
同点ホームランを放った。

引き分け再試合となる寸前に
18回裏、上野選手の劇的なサヨナラヒットで幕を閉じた。

その森川さんと社会人野球の3年間、一緒に過ごした。
「隠し球のときゃー、ワシ泣きそうになったワ」と言っていた(笑)

尾藤公監督の“尾藤スマイル”が沁みこんでいるためか
笑顔が素晴らしい優しい先輩であった。

・・・前田 隆
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by maeda_takashi | 2007-01-20 10:17 | 【前田日記】