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前田日記(写真集)
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手のぬくもり
二年ぶりの帰省。
母校での講演以来である。

苦手な飛行機も、娘に励まされながら(笑)大きな揺れもなく無事に到着。
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父親は既に就寝中であったが、
両親ともに元気でいてくれて安心したせいか、母親との会話で酒がすすんだ。
実家にあった幼少の頃の自分の写真と大人になったばかりの写真、
そして今の自分の顔を見比べると、其々が別人である(笑)
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次の日は、天気も良くポカポカ陽気だったせいもあり、
久しぶりに母校を訪ねてみた。
小学校!
一所懸命に投げ続けたマウンド。
苦しいときに援けてくれた大きな木。
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中学校!
常に打撃練習の目標物であった体育館の屋根。
中学、高校と体育祭が行われた陸上競技場。
小中高と必死になって頑張り、みんなで燃えた野球場。
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高校!
みんなで協力し合い、しっかりと役割分担をして、
他のクラスの生徒にも分け与えながら、
教室で一所懸命に焼いた肉や野菜(笑)
(先生!その節は大変申し訳ございませんでした)
この写真の中には、私が監督や教師や父親までにも、
とても可愛がってもらった?現場が数ヶ所か写っている。
さすがに、あの頃の私の大切な血液の跡は無かった(笑)
もう二度と見ることはできない高校のグランドに立ち、
後々取り壊される?校舎を眺めた。
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その夜は多くの友人達が集まり、実家で大宴会となった。
昔話に花が咲き、
自分達が40歳前後のオジサン、オバサンであることを忘れていた。
その翌日も別の悪友達(笑)と実家で盛り上がった。

そして大晦日!
今回、私が帰省した最大の目的、それは熊本の祖父に会うことだ。
助手席に父親、後ろに娘達を乗せて車をとばした。
県境の高千穂を過ぎた頃から大雪にみまわれ、
10センチの積雪と凍った路面を祈るように、そして慎重に進んだ。
雪景色を後ろに見られるようになった頃から、
25年前に通ったこの道を懐かしむことが出来るほどに、
空はすっかりと晴れ渡り、路面も乾いていた。

「このトンネルを過ぎると爺様の家まで、あと5分だぞ!」
後ろの席で歌を唄っている娘達に、いや自分に向けて言っていた。
今年で101歳になる前田繁信!

到着!
玄関を開けると同時に「こんにちは!タカシです」
炬燵で座っていた祖父は「よく来らしたな~、懐かしかね~」
二人で手を握りしめながら心を感じ合い、
手のぬくもりが胸の奥まで達した。
百歳とは思えぬほど、昔と変わらない力強く大きな手をしていた。
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数分間手を握りしめたあと、
私が小学生の頃、よく昼寝をしていた部屋にいくと、
百歳を祝う賞状と、軍隊での労苦を慰労する賞状が、
前総理大臣の小泉純一郎氏と元総理大臣の橋本龍太郎氏から贈られていた。
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そのとなりには私の曾祖父母の写真もあった。
全ての人々にいえることだか、先祖の誰かひとりでも違う人だったら、
私という人間は存在しない...
あらためて人のつながり、深さを実感した。

外に出て、私をいつも見守ってくれている私の兄、
前田順一郎の墓に手を合わせ、感謝の気持ちを伝えた。
少しの時間ではあったが、
祖父と兄に挨拶をすることができたことが嬉しかった。

そんな年末を過ごし、年始早々に東京へ戻ってきた。
すると早速、嬉しい連絡が入った。
それは○○○母様からだった。

私が子供達を指導していたとき、言い続けてきたことの一つ。
そう、自分の誕生日には両親に
『おめでとうございます』
『ありがとうございます』と言うことだ。
それを実行した者がいた。

彼が言った...
『お母さん。僕を生んでくれて、ありがとう』

○○○母様の嬉しさが、とても伝わってきて、
私も嬉しくてたまらなかった。
今でも、私の指導してきたことを覚えてくれている。
それを実行している者がいる。
なにより、感謝の気持ちを持ち続けていること。
○○○母様、ご連絡ありがとうございました。


さぁ、今年も頑張っていこう!楽しい一年になりそうだ。
遅くなりましたが皆様!
明けまして、おめでとうございます。
とても多くの方達から年賀状をいただきました。
ありがとうございました。

子供達からのコメントは年々、立派な文章になり頼もしくなってきた。
内容もしっかりとしていて、
その力強さに、新しい年への意気込みを感じると共に、
人間としての成長を感じた。
今年で二十歳になる一期生をはじめ、社会人や大学生、
そしてプロ野球選手になる者。
甲子園への夢に全力を尽くす者。

どんな夢であろうとも、どんな道に進もうとも、
これからも彼らの幸せを願うと共に、
私を含め彼らが、これからの高校生や中学生、小学生のための
良き手本となるよう願っている。

・・・前田 隆
by maeda_takashi | 2008-01-12 20:03 | 【前田日記】