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前田日記(写真集)
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お礼~前田日記
長い間、本当に有り難うございました。
心から皆様へ感謝申し上げます。


子供達への想いや子供達からの言葉、
練習方法や伝えたいことなどを野球手帳に記してきました。

時が経ち、『前田日記』と題して、この日記を書かせて頂きました。

チームの創設から始まり、選手募集やホームページ作成委員会などを行い、
グラウンドの確保や設備、備品の調達など、
当初は子供達を指導することよりも、
チーム環境を整えることで精一杯だったことを覚えています。

連盟からの許可が下りるまでは、事務局を初め、
父母の方々と共に力を合わせて全員で取り組んできました。
その甲斐あって、
素晴らしいチームを立ち上げることができたことを嬉しく思います。

やがて、指導ができる体制が整ったことにより、私は子供達の特性や性格、
家庭環境などを考えながら子供達と接することができるようになりました。

そんな日々の中では様々な出来事がありました。
練習や練習試合、公式戦、ミニ合宿、合宿、遠征。
また、清掃活動や慰安旅行、父母会、歓送迎会、卒団式・・・
数え切れないほど、多くの想い出が甦ってきます。

子供達と一緒になって、笑ったり泣いたり、褒めたり叱ったり、
真剣に言ったり冗談を言ったりと、一言で云えば子供達に対して、
目に見えて、耳に届く「表現」をしてきました。
時には理不尽なことを言ってきたため、
子供達は内心、腹を立てていたこともあったのだと思いますが、
それも私の意図するものでありました。


中学野球に於いて、私が最も重要だと定めていたこと。
それは、
中学生最後の夏が終わってから高校へ入学するまでの期間でした。


『まえちんと遊ぼう』では、
子供達は、これまでに言えなかったことを爆発させるかの如く、
私に対して、質問や考え、意見を浴びせかけてくれました。
半分は野球以外の質問でしたが、それがまた御互いに楽しくて、
厳しい練習も笑顔で取り組んでくれました。


一方、スタッフ会議では指導方針や練習方法に於いて、
意見の衝突もありました。
しかし、全てのスタッフの根底にある「心」が同じだったからこそ、
前に進むことができたのだと思います。

素晴らしい子供達や保護者の方々、
そして、指導者仲間と出逢うことができたことに感謝しています。



感謝の気持ちを胸に刻み込みながら、
2006年1月6日の日記を書くことは本当に辛い気持ちでした。
あの時、コメントをしてくださった方々に
改めて御詫びと御礼を申し上げます。
本当に申し訳ございませんでした。
そして、本当に有難うございました。

子供達の一生懸命な姿は、何事にも代えられない感動がありました。
逆に私自身が子供達から学ばせていただきました。

少し大袈裟かもしれませんが、
大人の私達が子供達を応援すること・・・
子供達が、そんな大人の姿を覚えていること・・・
そのお互いの姿こそが人間の繋がりだと信じて、
グラウンドに立っていました。
そんな心が受け継がれてゆくことこそ、幸せなのだと感じます。



子供達よ!
君達と出逢えたことを誇りに思う。
みんなが君達のことを見守っている。
だから、これからも一生懸命に頑張ろうな!



一生懸命な君達の姿が、
いつも感動を与えてくれます。
いつまでも君達の夢を応援しよう。

今を大切に!
・・・がんばる時はいつも今!




私なりに野球少年、野球少女の姿を懐古して、
その頃の情景を綴ってみたいと思います。
『君の夏は終わらない』と題して。



『君の夏は終わらない・・・』

君が野球ボールを握ったときのことを覚えている。

あの日も青く晴れ渡った夏空だった。

私は君にグローブとボールを渡し、『よし!投げてこい!』と言った。

君は全身を使い、楽しそうに、そして、力いっぱいに投げ込んできた。

私が、『すごい球だなぁー!』と言うと、君は誇らしげに微笑んだ。

月日が経ち、小学校の野球チームに入部した君は、
一所懸命にボールを追いかけたり、バットを振ったりしていた。

毎日毎日、欠かさずに練習をして少しずつ巧くなっていった。

雨の日も、風の日も、雪の日も・・・
寒い日も、暑い日も、灼熱の太陽の下でも・・・

泥だらけのユニフォームと夕陽が、
言葉では表すことのできない、心の中にだけ見える色だった。

練習が終わって家に帰ってくると、君からは土や芝生や汗の香りがした。

一言で云えば、「一生懸命に生きている香り」だった。

その香りは、とても懐かしくて、
私の心を落ち着かせてくれた。

毎日の努力が実りはじめ、
少しずつ試合に出場できるようになった君を私は遠くから見守った。

グラウンドに響く声・・・
白球を追う姿・・・
仲間と流す汗・・・

大空と大地が、いつまでも君を包んでくれていた。

あの初めてのキャッチボールから何年が経ったのだろう・・・

今日までに君が書いた野球ノートには、こんな言葉が書かれていた。


どんな時でも諦めない
練習して巧くなる

俺が守ってやる
俺が打ってやる
俺が抑えてやる

お前を信じている
お前が支えてくれた
お前が勇気づけてくれた

一緒に泣いてくれた
一緒に喜んでくれた

応援してくれた
励ましてくれた

最高の仲間達
この仲間達を絶対に忘れない


最後の夏の陽射しを浴びた君は、
あの日と同じように誇らしげに見えた。

あの日のキャッチボールと、この夏の日を忘れない。

君の夏は、またやってくる。




2006年4月15日、
初めての『野球旅』に出かけました。
様々な思いが交錯する野球旅ではありましたが、
成長した子供達の姿を見ることができたと共に、
新しい自分を発見することもできました。
また、多くの出逢いや再会もあり、心を打たれることばかりでした。

これまでの日記と写真集を全て読み返してみると、
あの頃の子供達の表情や声や姿が鮮明に浮かび上がり、
胸が熱くなります。

今思えば、この日記で、もっと臨場感にあふれ、
感動が伝わるように表現ができなかったものかと反省しています。
また、文章やコメントの表現より、
辛い思いや不安な思いをさせてしまった方々も
いらっしゃるかと思います。
私の反省するところでございます。
大変申し訳ございませんでした。

それでも、皆様からのコメントや電話、メールで、
喜びや楽しさを感じさせてもらったことが沢山ありました。


今日で『前田日記』は終わります。


野球の指導を始めてから約10年、
皆様からの温かい御言葉から力を頂きました。
そのお陰で、
嬉しくて楽しい充実した毎日を過ごすことができましたことを、
重ねてお礼申し上げます。


皆様に於かれましては、これからも、
御家族や仲間達と共に幸せな日々を送られることを願っております。

心から、感謝申し上げます。

有り難うございました。


・・・前田 隆

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by maeda_takashi | 2011-07-28 19:18 | 【前田日記】